テレビの、世界の、窓

放送局勤務→退職。中国で働いています。ここで感じたことを忘れたくないという気持ちで備忘録として書いています。テレビのこと、メディアのこと、将来のこと。色々♡^ ^

イギリス ジャコバイト

 上海に来て、ちょうど1ヶ月です。

 

私の服装をいつも見ているおばさまが

 

「〜ちゃんは、パリやイギリスよりの好みなのね」

「イタリアではないわね。でも中国では、イタリア的なものが好まれるのよ」だそうです。

 

イタリア的なファッションって?

 

シルエットがセクシーで、ボディラインがくっきりしていること 等だそうです。

パリはキュート系だそうです。

 

奥深い。

 

ちょうど、昨年の9月、私はイギリスに1人旅行していました。

9月という時期にどうしても行きたかったのは、BBC Proms

日本でいう音楽フェス。クラッシックだけれど。

 

で、ある日、ロンドンからピーターラビットの地、コッツウォルズ地方にむかう時に出会った日本人おばあさまと意気投合し一緒に行くことになりました。

 

彼女は今年もロンドンに旅行に行き、旅のご感想メールをいただきました。

 

 

 

「ロイヤルアルバートホールにBBCのPromsを聞きに行きました。

丁度その日は、エリザベス女王ビクトリア女王の在位期間を抜いて、史上最長の在位になった日。
お祝いに、コンサートの初めに、ファンファーレ付きの豪華な国家の演奏があり、皆総立ちで歌いました。感動しました。

 

God save the Queenという曲は、1735年のジャコバイトの乱の時に、イングランドの結束のために、ロンドンの劇場で、毎晩歌われて国歌として定着したそうです。

 

ジャコバイトというのはスコットランド名誉革命の後起こった王位継承を巡る対イングランドとの戦いです。
成る程、こんな所にもイングランドスコットランドの対立が見て取れると、本当に面白く感じました」

 

なるほどなぁ。

 

ロンドンでも暮らしてみたいなぁ。

 

異なる価値観の中で

組織に入ったら友達ではないから色んな価値観をもった人と一緒に働かなければならない、とか言うけれど。

 

新卒で入った会社なんて、知れてるってば。

同じような大学を卒業して、まぁ海外経験とかある人もいるけれど、大体育ってきた道にあまり大差はないかと。要は知識の共通認識がある、と存じます。

 

いや〜、今は違うね。

まぁ外国だからっていうのもありますけれども。

どちらかといえば、私は同じ国籍同士に馴染めない。

中国人はすごく楽なんだけど。

 

異なる学歴や職歴をなかなか受け入れられない。

初めての経験に本当に戸惑う。

 

でもね、フィルターをかけてしまっているのは私の方なのです。

 

どうしても受験競争社会に生き残った人が賢いとか思ってしまうんだよな。

 

でも絶対そんなことない訳で。だけれど、それを受け入れてしまうと、

 

自分が頑張って築いてきたものを全て壊して、自分自身を保つプライドがなくなってし

まうような気になってしまうのですよ。

 

 

自分に自信がないからこそ、そうやってブランドの鎧を着ようとするのです。

 

 

早く自分自身の価値観がガラっと変えられればいいな。

 

 

 

 

 

 

 

結論は・・・まぁ新しい出会いも良いけれど、

昔からの友達って本当に良いねってこと。

 

土曜日、同じゼミだった友達と旅行だ!❤️❤️❤️

晴れるといいな〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スピードスピードスピード

 木曜日。

 

昨日の朝、同居人が「あら、今日は水曜日なのね。1日得したわ❤️」なんて言うの。

 

え、金曜日まで1日長くなるのに・・・と思いましたが、

 

なんて素敵な考え方なんでしょう。

あと1日また働けると思うらしいのです・・・。

 

 今日は、取材に行ってきました。

 

初、取材。

でも一人。

前職のハンディカムから、一眼レフに変わったよ。

 

ある、フォーラム。

国際市だから日本企業出展しているかと思ったのに・・・

一社もいなかったよ。

 

260社あって、一社もない。

 

「日本人担当者いるから取材してきて」って言われたけど、

だれもいない。

 

でも普段生意気言っているから「できませんでした」なんて帰ったら思う壺だと思ってさ。

 

頑張ったよ。

英語で。英語が楽になるよ。ルールー。(楽々って意味ね)

英語ホッとするよ。

義務教育ありがとう。

 

自分が薄っぺら過ぎてさ。

トボトボ帰ってきたよ。

 

 

私は言語ができることに越したことはないけれど、

それよりもどれだけ頭の回転が良くて、面白い視点で新しい情報を仕入れられるかだと思う、とか調子にのっていました。

だから中国語も

本気で

勉強していませんでした。

 

猛省。

中国語話せないとダメだ。

仕事にならんよ。

通訳ついてもらえばいいと思っていたけれど、

優秀な通訳じゃないと伝わらないし、聞けないし、何か大切なこと聞き落してしまうし。

 

で、フォーラムに行ったけれど活気が違う。

みるみるうちに商談は進んで契約しているし。

私は日本の技術って最高級でどこにも越えられないと思っているけれど

物事にはタイミングがあって、

なんでも一番にやった人が勝つのだと。

 

市場が完成してから入ってももう入る余地はなくなるのだと思います。

 

日本の技術は最高だけれど、

スピード感やタイミングが合わなくてこれから世界に遅れていく気がします。

だってこんなエネルギッシュな場所に一社も出展していないなんて・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

息を切らしてさ駆け抜けた道を

 もしも明日死ぬと言われたら、

真っ先に日本に帰って、家族といたいな。


もしも明日死ぬと言われたら、

彼に会いたいな。


もしも明日死ぬと言われても、

後悔しないな。


自分らしく今は生きている気がします。


好きな仕事に近い場所で、

将来どんな自分になりたいかもがきながら常に考えられる環境。


それに

自分だけができる「感性」の仕事って本当に楽しい。

自分の着眼点が面白いと言ってもらって誰かの役に立つのならばこんなに幸せなことってない。



 だけど。



この責任あるポストと、私が今までの人生で関わってこなかった人たちと仕事をしていくのに

どれだけわたしの胃はもつでしょうか。


乞うご期待。

 

それはそれは、一部の切り取り映像。

 上海は雨。 ここしばらく良い天気が続いていたから「雨がない」国だと思い込んでいました。 天気予報なんて見てなかったなぁ。  

 

面白いなぁ。この国は。「チャーミング」「お茶目」って感じ。

なんか元気になれます。

 

日本みたいに綺麗じゃないし、

日本みたいに納豆のたれの小袋が開けやすかったり、バターナイフを入れられるようなバターのパックになってないし、なんかトイレのドアは開かなかったこともあるけれど。

 

日本が丁寧で「モノ」に対して優しすぎるんだなぁ。

資源をもたない国だからこそそういうので生き残るしかなかったから

こうなったんだなぁと身をもって感じます。

 

だけど、人に対してはどうなんだろう。

本当に優しい国かな。

ここの上海は、騙しとかモノとかをパクられることも多いけど、

みんな結構優しいです。

 

私がバスに乗って、降りたいのに運転手に気づいてもらえず降りられず諦めていた時(日本みたいにボタンとかないので、降りたい時は後ろ扉の前で立つルール)

いろんなおじちゃんおばちゃんが「しゃーちゅーーーー!」(分からん、多分こんな言葉)を運転手さんに訴えてくれて、途中で降ろしてくれました。

 

あとは席が空いていると「ここ空いてるよ!」(多分そう言っている)とお姉さんたちが教えてくれます。

 

若者はおじいちゃんおばあちゃんに優しいし。

 

おじいちゃんおばあちゃんは子供に優しいし。

 

一見、しかめっ面にみえるけれどこちらから歩み寄るとすごく温かい。

まだ、人との繋がりが強かった日本の15年前って感じがする。

 

お昼ご飯もカフェテリアで「ここ座っていい?」と聞くとあまり話したことのない同僚も満面の笑みで歓迎してくれます。

こわい掃除のおばさまも受付のお姉さんも

「おはようってこの発音で合ってる?」と聞くと喜んで教えてくれます。

 

最近はお昼ご飯を食べたあと会社を出て単語帳をもって20分くらい街歩きしています。

で、

暇そうにしているおじさんに

「中国語教えてよ!お願い❤️」アピールすると、隣に座って中国語発音指導してくれます。

 

本場の中国語講座タダ!!!

 

しかもみんなスパルタ!

 

※ただ、リスクがあるので貴重品は全部会社に置いて単語帳しか持って行きません。

あと、公共乗り物の中では参考書は開きません。

日本人と気付かれないように中国人になりきって、身を守っています。

 

 

今日は前に証明写真撮りに行った写真館のおじいちゃんに狙いを定めて行ったけど、おじいちゃん私のこと覚えていなくて通じなかった・・・。

 

 

でも面白いし、気になるこの国の人。

日本のメディアであまり良いこと言わないからそのギャップがまた面白い。

 

当然、イラッとすることもあります。

汚いなぁと思うこともあります。

けれど、汚いものは目に入らない力もおかげさまでつきました。

 

 

今日ずっとバスの中で爪楊枝で耳をかいているおばあちゃんがいたけれど、

この一部の情報を伝えたら「中国人って」ってなりますよね。

でもみんなやっているわけじゃないからね!笑

普通の人は日本人と大差ないからね!

人口が多いから色んな人がいるだけだからね!!

まとめちゃいかんよ。

 

 

本当、日本のメディアの駐在員はどれだけ現地のことを知ろうとしているんだろう。

運転手付きの駐在員の生活やマンションではきっと分からないでしょ。

どれだけお友達つくって現地の「人」を知ろうとしているんだろう。

 

 

商取引をしている駐在員はビジネスをしているから「人」を知ることができるだろうけれど、メディアの駐在員(特派員っていうんだけど)は取材でしか関わらないんだから本当に国のこと分からないんじゃないかな。

 

だからバリバリ仕事をしている人たちはもう「テレビなんか見ない」んだろうな。

触れている情報と違うんだもん。

 

どんな価値観をもって、どんな生活をしている人が情報を発信しているのか知るのって大切だなぁと思います。。

 

 

それでも今日も犬がいる

犬が好きです。 猫も好きです。
アレルギーだけど、動物が大好きです。

上海に来て変わったこと。


犬猫がこわい。
イヌネコ、こわい。

なぜなら、
狂犬病の予防接種受けてくるの忘れたからです。

にもかかわらず、
まぁー、ペットが多い。
よく見るのは
トイプードル、チワワ。
街中に溢れる彼らたち。


しかもトリミングがなんか素敵じゃなくてワサッとなってるの❤️
それも可愛くて愛嬌たっぷり❤️

だけど、こわい。
なんか犬さえも大陸の犬やで!って感じだから強めなんだもの。

今日は放し飼いのラブラドールに追いかけられました。基本ちゃんと繋がれてるのにこの子だけ例外で(野良犬かね?)

こわかったなぁ。




売りたいものと売れるものは違うかもしれない

※今回も大したこと書いていない「独り言」です。※

 

 私が縁あって一緒に住ませてもらっている人はデザイナー兼パタンナーでファッション業界で働くおばあちゃまです。

 

本当に素敵なものをつくります。

 

個人で事業をやっていましたが今は出資を受けて技術者としていらっしゃるとのこと。

今回あるギャラリーに出展するとのことで、

リビングで見ていたら

POPやチラシとか手作りでやっていらっしゃるから、

いつも美味しいご飯作ってくれるので・・・(他人なのにね 笑)

Macでデザインして作ってみたら大喜びしてくれました。

 

売れたら、お礼に

http://shanghai-zine.com/shops/523

連れて行ってくれるそうです❤️

 

 

「人には得意、不得意があって嫌いなことと好きなことがある。だから組織があるんだ」と思いました。

 

技術者は経営者にはなれない、とよくおばさまは言います。

 

「技術者だと、自分がどれくらいの価格でできるか最低価格が分かるし

自分である程度出来てしまうから、儲けようという気持ちが経営者より少ない。

技術者は自分たちで自分自身の価値を下げてしまう」と言っていました。

 

そして今日経営に悩むおばさまが話していたこと。

 

おばさま:「私はデザイナーだから作りたいものがある。好きなテイストがある。そこだけと仕事をしていきたい」

 

私:「でも売りたいものと売れるものは違う。

自分が売れると思っても売れないことだってある。

やりたいことをやるためにはお金が必要で、売れるものをつくっていく必要もある」

 

おばさま:「だけど、私の60歳代の感性でヤング向けのデザインを描けと言われても

私にだって出来ることと出来ないことがある。それを、売れるものをつくるためにやれ、と言われても限界がある」

 

私:「じゃあ道は、⑴作りたいものを作って利益を上げられるパートナーを営業が必死に探してくる。⑵若い感性をもったアシスタントを入れるしかない、ですよね」

 

と話して納得していました。

 

この⑴の、探して結びつけるのって本当に大変なんだろうなって思うけれど。

やっぱり、人には得意なことと不得意なことがあって、それを補い合うからビジネスが生まれて利益が出て経済がまわるんだな〜と今更ながら思いました。

 

私はずっと手に職がある技術者がうらやましいと思っていたけれど、

こんな風に営業や広告作りとかもしていた経験もちゃんと「脳に職」として成り立っているんだなと思いました。