テレビの、世界の、窓

放送局勤務→退職。中国で働いています。ここで感じたことを忘れたくないという気持ちで備忘録として書いています。テレビのこと、メディアのこと、将来のこと。色々♡^ ^

それはそれは、一部の切り取り映像。

 上海は雨。 ここしばらく良い天気が続いていたから「雨がない」国だと思い込んでいました。 天気予報なんて見てなかったなぁ。  

 

面白いなぁ。この国は。「チャーミング」「お茶目」って感じ。

なんか元気になれます。

 

日本みたいに綺麗じゃないし、

日本みたいに納豆のたれの小袋が開けやすかったり、バターナイフを入れられるようなバターのパックになってないし、なんかトイレのドアは開かなかったこともあるけれど。

 

日本が丁寧で「モノ」に対して優しすぎるんだなぁ。

資源をもたない国だからこそそういうので生き残るしかなかったから

こうなったんだなぁと身をもって感じます。

 

だけど、人に対してはどうなんだろう。

本当に優しい国かな。

ここの上海は、騙しとかモノとかをパクられることも多いけど、

みんな結構優しいです。

 

私がバスに乗って、降りたいのに運転手に気づいてもらえず降りられず諦めていた時(日本みたいにボタンとかないので、降りたい時は後ろ扉の前で立つルール)

いろんなおじちゃんおばちゃんが「しゃーちゅーーーー!」(分からん、多分こんな言葉)を運転手さんに訴えてくれて、途中で降ろしてくれました。

 

あとは席が空いていると「ここ空いてるよ!」(多分そう言っている)とお姉さんたちが教えてくれます。

 

若者はおじいちゃんおばあちゃんに優しいし。

 

おじいちゃんおばあちゃんは子供に優しいし。

 

一見、しかめっ面にみえるけれどこちらから歩み寄るとすごく温かい。

まだ、人との繋がりが強かった日本の15年前って感じがする。

 

お昼ご飯もカフェテリアで「ここ座っていい?」と聞くとあまり話したことのない同僚も満面の笑みで歓迎してくれます。

こわい掃除のおばさまも受付のお姉さんも

「おはようってこの発音で合ってる?」と聞くと喜んで教えてくれます。

 

最近はお昼ご飯を食べたあと会社を出て単語帳をもって20分くらい街歩きしています。

で、

暇そうにしているおじさんに

「中国語教えてよ!お願い❤️」アピールすると、隣に座って中国語発音指導してくれます。

 

本場の中国語講座タダ!!!

 

しかもみんなスパルタ!

 

※ただ、リスクがあるので貴重品は全部会社に置いて単語帳しか持って行きません。

あと、公共乗り物の中では参考書は開きません。

日本人と気付かれないように中国人になりきって、身を守っています。

 

 

今日は前に証明写真撮りに行った写真館のおじいちゃんに狙いを定めて行ったけど、おじいちゃん私のこと覚えていなくて通じなかった・・・。

 

 

でも面白いし、気になるこの国の人。

日本のメディアであまり良いこと言わないからそのギャップがまた面白い。

 

当然、イラッとすることもあります。

汚いなぁと思うこともあります。

けれど、汚いものは目に入らない力もおかげさまでつきました。

 

 

今日ずっとバスの中で爪楊枝で耳をかいているおばあちゃんがいたけれど、

この一部の情報を伝えたら「中国人って」ってなりますよね。

でもみんなやっているわけじゃないからね!笑

普通の人は日本人と大差ないからね!

人口が多いから色んな人がいるだけだからね!!

まとめちゃいかんよ。

 

 

本当、日本のメディアの駐在員はどれだけ現地のことを知ろうとしているんだろう。

運転手付きの駐在員の生活やマンションではきっと分からないでしょ。

どれだけお友達つくって現地の「人」を知ろうとしているんだろう。

 

 

商取引をしている駐在員はビジネスをしているから「人」を知ることができるだろうけれど、メディアの駐在員(特派員っていうんだけど)は取材でしか関わらないんだから本当に国のこと分からないんじゃないかな。

 

だからバリバリ仕事をしている人たちはもう「テレビなんか見ない」んだろうな。

触れている情報と違うんだもん。

 

どんな価値観をもって、どんな生活をしている人が情報を発信しているのか知るのって大切だなぁと思います。。