ドラマ批評〜テレ朝「戦後70年ドラマスペシャル 妻と飛んだ特攻兵」〜
このドラマを通じて、先祖様が紡いでくれたこの命を、もう2度と過ちを犯して傷つけあうことがない世界になるように私には何ができるのだろうかと思った。
先日、
「NHKスペシャル 戦後70年 ニッポンの肖像—戦後70年を超えてー日本人は何が出来るのか」の番組内で9.11が起きた後にすぐニューヨーク入りした石川直樹氏がデモをみながら思ったこととして下記を述べていた。
米国人によるデモにおいて「We」が訴えており、そこには日本人の自分は入る余地がなかった、と述べていた。2015年1月に起こったフランスでのシャルリーエブド襲撃事件。そこでも「フランス人はテロに屈しない」—。素晴らしい結束に美しさを感じる一方で、一種の全体主義のような恐怖を私はもった。
今回のドラマの中でも「大帝国軍、祖国日本のため・ソ連軍を倒す」と、戦時中は「一人の人間」ではなく「We」、そして「敵」を「人」ではなく、「国」として見ていたことが描かれている。
私は、「We(私たち日本人として)」ではなく、「I(私は)」で判断する自分の意見をもちたい。
そして「Country」ではなく、「〜氏」と、その国にいる人を思い出せるようになりたい。
もちろん、「私たち日本人として」という誇りや民族意識は素晴らしい。
自分たち「日本人」が得意なこと、「日本人独特」の曖昧さや奥深さを活かして世界に
貢献していきたいと思う。
「日本人として」という民族意識は良くも悪くも私たちの魂を強く揺れ動かしてしまうのだから注意しなければならないと考える。
テレビ局を志望した理由の一つに、
人間は感情で動く生き物だから一番に人の心を動かす映像と音を使って、
「社会が良い方向に向かっていくように」
「よりわかりやすく、やらなきゃ!という気持ちを奮い起こしたい」と言っていた。
(今思うと、ちょっと洗脳に近くて危険な考え方なのですが・・・)
私の夢。
上述したように「フレーム」で国をみたくない。
「〜氏」とその国にいる人のことを思い出せれば、何か国対国で問題が起きてもソフト
パワーで解決していけると考えているから。
だから私が「代わりの目」となって事実を伝えていくこと。
起きたことを記録していき伝えていくことで、情報で人を繋いでいける人(一人前のジャーナリストか脚本家)になりたいな。